<こどもの日・花の日礼拝説教より>
  
「さあ出発だ」  06.10  創世記123:1〜9  

 アブラハムさんの話です。これは新約聖書の最初に名前が出て来る人です。どんな人でしょうか。
この人は、神さまのお言葉に従って、遠い国へ引っ越しの旅をした人なのです。

  アブラハムさんが住んでいたのは、大きな川の側にある町でした。魚もたくさん捕れます。
川のおかげで水に困ることもありませんから、野菜などの食べ物もたくさんあります。遠くの国から船で便利な物や
おもしろい物がたくさん運ばれてきます。そこで、幸せに暮らしていました。  

 ところが、突然引っ越しをするように言われたのです。どんなに驚いたことでしょうか。でも神さまはおっしゃいました。
「あなたを祝福します。」 アブラハムさんに本当の幸せを与えるとおっしゃったのです。  アブラハムさんは思いました。
「いくら便利な町で楽しく暮らしていても、それは神さまのくださる幸せと比べたらたいしたことじゃないや。」
そして、便利な町よりも神さまのくださる幸せの方を選びました。そしてそれは大正解だったのです。

 アブラハムさんが死んだことが聖書には書いてあります。
「満ち足りて死んだ」(創25:8)とても幸せだったんです。「あの時、便利さよりも神さまの言葉を選んで本当に良かった。」
そう思ったに違いありません。旅の途中のことも思い出したでしょう。
 神さまがいつも一緒にいてくださったこと。応援し、助け、守ってくださったこと。そしてとてもうれしい気持ちになりました。
もちろん失敗したり、神さまのこと忘れそうなときもあったでしょう。でも礼拝をするたびに、失敗を許してくださる神さまを知り、
幸せにするという神さまの約束を思い出して元気に旅をしました。

 神さまは、みんながアブラハムさんのようになって欲しいと願っておられます。
だから聖書を通して、アブラハムさんの話を聞かせてくださるのです。

神さまのくださる幸せがどんなに確かで良い物かを知って、それをしっかり受けとる人になって欲しいのです